2019年秋の第3回「三井ゴールデン匠賞」募集開始に向けて、1月18日に石川県金沢市で募集説明会とトークショーを開催し、ゲストに第1回の受賞者で九谷焼の伝統技法・赤絵細描の第一人者、福島武山氏をお迎えしました。
説明会では、第1回、第2回と審査員を務められた矢島里佳氏(和える 代表取締役)から、三井ゴールデン匠賞が表彰するのは作品やモノではなく人であり、伝統工芸産業を次世代に繋げていく活動が評価されることが大きなポイントだというお話がありました。
例として、伝統工芸品の制作に必要不可欠な原材料を供給されている方や、道具を作られている方も含め、伝統工芸に関わる個人・団体が広く応募の対象になることや、実際の応募用紙をお配りして具体的な記入ポイントなど、詳しく説明していただきました。
トークショーでは受賞後の福島氏のご活躍ぶりや、三井ゴールデン匠賞の今後の展望などについて話が盛り上がりました、
福島さんの応募のきっかけと受賞後について | ||
福 島 | 自分が今までやってきたことを振り返るいい機会だから応募してみてはどうか、というある方からの勧めで応募しました。結果、過去を振り返るだけではなく、これから自分が何をしたいのかという未来に向けたビジョンが見えてきたのですごくよかったです。 受賞後は運がひらけてきた感じがします。具体的には石川県文化功労賞を受賞したり、ANAの機内誌で特集を組んでいただいたりしました。メディアで取り上げていただくことも増えました。 |
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矢 島 | 福島さんは作品が素晴らしいのは勿論ですが、お弟子さんを大勢育てられて、その方々が独立して活躍されているという点が、次世代に繋がる活動として審査会では大いに評価されての受賞でした。 | |
今後の三井ゴールデン匠賞に期待すること | ||
福 島 | 2020年に第3回の受賞者が決まれば受賞者が15人になりますが、是非その15人が何か発表できる機会があればいいですね。そうすれば賞の認知度も更に上がると思いますし、応募するきっかけにもなるのではないでしょうか。 | |
矢 島 | OB、OG会のような集まりもあるといいですよね。伝統を次の世代に繋いでいこうという想いを持った方の集まりですから、そこからまた何か新しい取り組みが生まれる可能性もあると思います。 | |
福 島 | 人とのつながりは大事ですね。私は作り手なので工房に籠りがちですが、様々な人と出会うことで随分刺激を受けます。第2回の贈賞式で受賞者やファイナリストの方々と交流できたのはよかったです。 |
●参加者からの質問 |
Q.応募用紙に記入する文章量の規定はありますか? |
A.ございません。取り組みなどは、項目に分けて記載していただけるとわかりやすいです。 |
Q.例えばジュエリーは一般的には伝統工芸品ではないですが、ベースに伝統的な技法が使われていれば評価の対象になりますか? |
A.はい。ただし伝統的な技法が使われているだけでは難しいかもしれません。伝統的な技法を使って何らかの未来につながる取り組みがあったとすれば、そこに至ったプロセスを非常に重視します。ですので、最終的な形態がジュエリーやスマホケースでも大丈夫です。 |
Q.会社で応募する場合、代表者は社長になりますか? |
A.どなたでも結構です。応募する取り組みを最も代表されている方をご記入ください。 |
第3回三井ゴールデン匠賞は2019年秋から募集開始予定です。
伝統工芸に携わるたくさんの方の応募をお待ちしています。
【募集予告トークイベント】 | ||
日時 | 2019年1月18日(金)19時30分~ | |
会場 | 金沢商工会議所 http://www.kanazawa-cci.or.jp/guidance/position.html 金沢市尾山町9番13号 |
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内容 | 第3回「三井ゴールデン匠賞」募集説明会 福島武山氏×矢島里佳氏によるトークショー |