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FM京都「Artisan’s Talk」で、三井ゴールデン匠賞特別番組が放送されました。

三井ゴールデン匠賞の審査員のお一人である矢島里佳さんがDJを務めるFM京都「Artisan’s Talk」。毎週金曜日の朝6:00からさまざまな職人や経済界の方をゲストに迎えて放送されています。
昨年に引き続き、第2回三井ゴールデン匠賞のグランプリを受賞された桐本泰一氏(輪島キリモト)を特別ゲストにお迎えして、三井広報委員会から五十嵐圭一(三井住友ファイナンス&リース)も加わり、「三井ゴールデン匠賞特別編」が2週にわたって放送されました。
その一部をWEB上でご紹介します。

  • 桐本泰一氏(輪島キリモト代表)
矢島
まずは桐本さんが代表をされている輪島キリモトについてご紹介いただけますか。
桐本
輪島キリモトは、石川県輪島市において1700年代後半から7代に渡って木の仕事、漆の仕事に携わっている工房です。
4代目までは漆器業だったのですが、私の祖父である5代目が朴木地業に転業して今に至ります。
矢島
木地業とはどのようなお仕事ですか?
桐本
輪島塗は、木地師、下地師、塗師、蒔絵師と大きく4つに役割分担されています。木地師は木を加工してお椀や箱などを作る人たちです。木地業の中でも輪島キリモトの5代目は猫足、蝶足といった木を刳(く)る朴木地業に転業したわけです。
矢島
桐本さんは輪島キリモトの7代目なのですね。
桐本
はい。私の代からは木地業だけではなく漆を塗る職人さんも雇用して、輪島塗では初めて木の加工から漆の加工までの一貫生産と、さらには出荷して販売までを行うようになりました。
  • 矢島里佳氏(和える 代表取締役)
矢島
大きな変化ですね。
桐本

そうですね。どうしても自分たちが作ったものをお客さまに直接説明する場を持ちたかったんです。説明をすると品物の良さをよりわかっていただけるということを実感しています。

矢島
輪島キリモトの商品は常に新しいことにチャレンジされているように端から見ていて思いますがいかがでしょうか。
桐本

何か新しいことにチャレンジしようというよりは、自分がやりたいこと、現代のお客さまが何を求めておられるのかということを考えていたら必然的に今までにないモノが出来ていたという感じです。
例えば、輪島塗は珪藻土を焼成粉末にした「輪島地の粉」を下地部分に使って丈夫な下地を作るのですが、輪島キリモトではこの「輪島地の粉」を表面に近い部分でもう一度使用して強度を高めた商品を開発しました。アイスクリームやカレーライスを金属のスプーンを使って食べていただいても大丈夫です。

  • 輪島キリモトの作品
矢島
三井ゴールデン匠賞のテーマの1つに革新ということがありますが、桐本さんは特に意識せずとも自然と革新的なことを積み重ねてこられた結果、この賞を受賞されたのでしょうね。桐本さんは次世代に向けた活動もなさっておられるとか。
桐本
輪島漆の再生を目的に2011年から「輪島漆再生プロジェクト実行委員会」の一員として活動しています。また、輪島の漆、輪島の木で作ったモノをどのようにして販路に乗せていくかということを考える「輪島クリエイティブデザイン塾」の塾長も務めております。
矢島
次の世代に向けてバトンを渡しておられるのですね。
桐本
と言っても、私自身そういった活動を通して随分刺激を受けているんですよ。若い人たちが頑張っていると自分も負けていられないとメラメラ燃えてきますね(笑)。